初代アンタレスのオーバーホール

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今回はシマノ 初代アンタレスおよびアンタレスV2の2台のOH依頼です。
昔からルアーフィッシングをやっているアングラーなら誰でも、初めてアンタレスを使った時の衝撃を忘れることはできないでしょう。
想像をはるかに超える飛距離に興奮したはずです。
未だにこのリールをしのぐリールはそれほどないように思います。
新品パーツはほとんどなくなりましたが、充分なケアをして永く活躍できるよう可愛がってあげましょう。
今回のアンタレスは2台とも汚れはありますが、ギヤの摩耗は年代の割には少なく、かなり良いコンディションにできると思います。
汚れをきれいに落として、スプール周りのベアリングを高速回転向けのものに交換するだけで、新品のようなキャストフィールが蘇ります。
このリールで気を付けなければならないのは、ドラグ座金です。カーボン製の薄いワッシャーであるため、手荒に扱うと簡単に割れてしまいます。
汚れたオイルや劣化したグリスでギヤにくっついている場合、無理にはがすと割れます。
汚れを落としながら、オイルで浮かせてからそっとギヤから取り外します。
上手くギヤから外せたとしても、ここで気を抜くと割れます。
表面の掃除も丁寧に優しく行ないます。
あとはスプール両軸を受けるベアリングを回転性能の高いもの(オイルベアリングやセラミックベアリング)に交換すれば、復活です。

2020年06月20日 22:21

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