カルカッタコンクエスト300のオーバーホール

DSCN8547_コピー

今回はシマノ カルカッタコンクエスト300のオーバーホールです。
ハンドルを回した時のシャラシャラ音とカスタムハンドルのガタツキが気になるとのことです。
早速内部を確認し、シャラシャラ音の原因を探していきます。
シャラシャラ音の原因のほとんどはベアリングのノイズなので、全ベアリングをチェッカーで確認してみます。
しかし、ノイズの出ているベアリングが見つかりませんでした。
次にありがちなケースとして、ハンドルの逆転を防止するためのローラークラッチというパーツが潤滑不足でノイズを発することがあります。
ローラークラッチもベアリングの一種ですが、通常のベアリングとは役割が違うものです。
ワンウェイクラッチ、アンチリバースクラッチなどいろいろな呼び方がありますが、このパーツによってハンドルをほとんど逆転させることなく一方向だけにスムーズに回転させることができます。
このパーツは専用のグリスでないと逆転することがありますので、注意が必要です。オイルならほとんどのものが大丈夫だと思いますが、ベアリング専用のものが良いと思います。
こちらのパーツも激しい異音は出ていませんので、潤滑の補充をしておきます。
最後にギヤから出るノイズです。
これは、ハンドルに直結するドライブギヤとスプールに繋がるピニオンギヤの当たり方で出るノイズです。
回転軸のセンターがわずかでもくるっているとノイズが出ることがあります。
ひどいときにはノイズというよりゴリゴリした振動となることがあります。
ピニオンギヤやドライブギヤの芯がきっちりと取れていないと、ギヤの歯が著しく摩耗します。
センターを意識しながら組み上げていくと、シャラシャラというノイズはほぼ解消されました。
次にハンドルのガタツキです。
これはカスタムハンドルなので多くの機種に適合するよう作られています。
リールごとに微妙に違うシャフト長をスペーサーで適合させる方法を採用しています。
今回のガタツキについては、スペーサーの厚さが不足していたため、押さえが不十分になりガタが出ていました。
座金を追加し、ガタツキを解消して作業完了となりました。

2020年11月03日 02:33

関連記事

最近の記事

  1. フィールドでチェック

  2. 謹賀新年

  3. リレーションサービス第1号誕生!

TOP