19ステラSW14000XG

DSCN0061_コピー

今回はシマノ ステラSW14000XGのOHです。
スプールが下がるときにゴリ感を感じる、ハンドルをゆっくり回すと引っ掛かり感があるとのことです。
遠征を控えているため、きっちりと整備しておきたいとのご要望です。
ハンドルをカスタムし、スプールも夢屋のカスタムスプールに換装してあり、20キロ超専用という感じのリールです。
早速内部をみてみようと、スプールからチェックしてみるとカーボン製のドラグワッシャーがかなりこすれて黒い粉が混ざるグリスの汚れ方です。
ドラググリスが揮発して無くなるほどの摩擦熱を何度も発したようです。
このままではドラグ座金がなくなってしまうので、高温でも昇華・揮発しにくいドラグ専用のグリスでケアします。
そのまま内部まで見ていきます。
スプールに連動するノイズの原因となりやすいウォームシャフト周りの小傷等をチェックしますが、特に目立つ異常はありません。
次にメインシャフトの歪みや傷をみると若干黒くなっていますが、SWシリーズの大型スピニングでは当たり前のことなので異常というほどでもありません。
内部のベアリングが2個若干の回転ノイズを発していますので交換します。
引っ掛かる感じというのが気になるので、拡大鏡を使って各ギヤの歯をチェックすると、ドライブギヤにやっと見える程度の小さな傷がありました。(画像左下の点)
何か硬いものを挟んでできたような傷で、少しバリのようになっていますので、これが原因であると判明。
本来はドライブギヤを交換するところですが、拡大鏡で見ながら小さなバリだけを研磨してフラットにします。
防錆処理・グリスアップで仕上げノイズをしました。
相手が相手だけにギリギリの戦いになることが多いリールです。
塩による腐食などがあれば、そこが原因ですぐに壊れてしまいますので、定期的なオーバーホールを。

2021年10月29日 20:59

関連記事

最近の記事

  1. 第54回霞ヶ浦クリーン大作戦「53PickUp!・春の陣」

  2. フィールドでチェック

  3. 謹賀新年

TOP