Selffishが教えるリールオーバーホール術(第5回)TOOL編

第5回は「レンチ」です。

レンチには、メガネレンチ、ソケットレンチ、クロスレンチ、トルクレンチ、インパクトレンチなどいろいろな種類がありますが、リールオーバーホールで使用するのは、メガネレンチとミニソケットレンチが数種類あれば大丈夫です。

一番よく使うのは、10番+12番のメガネレンチです。小型ベイトリールのハンドルナットやスピニングリールのローターナットなどに使用できます。

どんなものでも大丈夫ですが、TONE TOOLのものはリング部の厚みが薄いので、隙間が微妙な場合に助かることがあります。

トネ(TONE) ショートめがねレンチ(45°) HPM46-1012 二面幅10×12mm

ステラSWシリーズなどの大型スピニングリールの場合、大型のメガネレンチ(19番×22番)が必要になります。

トネ(TONE) ロングめがねレンチ(45°) M45-1922 二面幅19×22mm

メガネレンチでは対応できない場所についているナットや、サイズがない場合にソケットレンチが必要になることがあります。ソケットレンチも最も小さなものが良いです。バイクや車に使うような大きさのものだと、力がかかりすぎてネジ山を破損してしまう危険があるからです。やはりTONE TOOLのショートハンドルのものを使っています。このタイプは先につけるソケット(コマ)の差込口サイズが小さいので、ホームセンターなどで良く見る大きめのソケットレンチセットとは互換性がありません。ご注意ください。

持っておきたいソケットのサイズは、10mm、11mm(シマノのやや大きめのベイトリール、電動リールによく使われている)、12mmくらいです。必要に応じて増やしていけば良いので、初めは3サイズあれば良いです。

トネ(TONE) ショートスピンナハンドル NS2S 差込角6.35mm(1/4″)

トネ(TONE) ソケット(6角) 2S-10 差込角6.35mm(1/4″) 二面幅10mm

トネ(TONE) ソケット(6角) 2S-11 差込角6.35mm(1/4″) 二面幅11mm

トネ(TONE) ソケット(6角) 2S-12 差込角6.35mm(1/4″) 二面幅12mm

ソケットレンチもドライバー型の方が使いやすいときがあるので、ソケットドライバーレンチの5.5mm、8mm、10mmは持っていると良いです。

コーケン ソケットドライバー 5.5mm 167M-5.5

コーケン ソケットドライバー 8mm 167M-8

コーケン ソケットドライバー 10mm 167M-10

【注意】上記のもので対応できないケースがあります。シマノのアンタレスについては、ハンドル部のナット周りに隙間が少ないため、通常のソケットが入りません。そのため、リール購入時に特殊工具が付属していますので、そちらを使用してください。

レンチと同様の用途で使用するTOOLにスパナがあります。

レンチが上記のようにナットを6面でとらえるのに対して、スパナは2面でとらえます。

リールの場合は強度の弱いナットも使用されているため、余程のことがない限りスパナは使わず、できる限り6面支持のレンチを使いましょう。

次回は特殊工具をいくつかご紹介します。

 

関連記事

最近の記事

  1. シマノ メタニウムMGL HGの定期メンテ

  2. リールオーバーホールのスキルアップ

  3. シマノ スティーレ101HGのハンドルガタツキ

TOP