Selffishが教えるリールオーバーホール術(第10回)実践編(動作確認)

これまでに思いつく必要なものは概ねご紹介できたと思いますので、いよいよ実践に入っていきたいと思います。

実践していく中で、追加で必要なものが出てくると思いますので、その都度ご紹介していきます。

基本的なTOOLの使い方や、分解の手順はそれほど変わりませんが、リールの機種・年代によって注意すべきところがそれぞれですので、できるだけたくさんのリールをご紹介していこうと思います。オーバーホールしたい機種と同じものを紹介している記事を参考にしていただくと分かりやすいかもしれません。

記事を参考にしながら、オーバーホールできるようできるだけ詳細に説明していきますので、慣れている方にはちょっとくどいと感じる部分もあると思います。慣れている方は不要な部分は読み飛ばしてください。

それでは実践編のスタートです。

Selffishでお客様のリールをオーバーホールするときに、一番初めにすることは「現状の動作確認」です。

※ハンドルが回らない、スプールが回らないなど動作確認ができない状態のものは、無理に動かすことでパーツを破損する危険性があるので、そのまま分解工程に入ります。

Selffishのオーバーホール作業概要を紹介しているYouTube動画でも、初めに行なっているのが動作確認です。

チェック表に沿って動作確認することで、気になる部分を認識しておくことができますので、この後の作業時にパーツの不具合を発見しやすくなります。慣れてくると動作確認の時点で大体の内部の状態が予想できるようになります。

動作確認する項目は、ベイトリールとスピニングリールで少し違いますので、リールタイプ別のチェック項目を記しておきます。

 

【ベイトリール・両軸リール・電動リール】

1.スプールの回転・・スムーズさ、ノイズ、歪み

2.ハンドルの回転・・引っ掛かり、重さ、振動、逆転(遊び)

3.ドラグ・・締め緩めの幅、効き

4.レベルワインド・・動き、反転時の引っ掛かり

5.クラッチ・・重さ、戻り具合、レバーのガタツキ・水平

6.ハンドルノブ・・回転、ノイズ、ガタツキ

【スピニングリール】

1.ハンドル回転・・ノイズ、ゴロ感、ガタツキ

2.ドラグ機能・・音、効き、スムーズさ

3.ラインローラー・・傷、回転の状態、ノイズ

4.ハンドルノブ・・回転、ノイズ、ガタツキ

5.オシュレート機構・・スプールの上下動が正常か、

6.ベール動作・・オートリターン機構、ラインの引っ掛かり、スプールとの干渉

動作確認では、正常範囲内なのか、本来はどういう状態なのか、はあまり気にしないで、現状どうなのかをメモしておくと、作業完了後に気になる部分が改善できたのか確認できます。

次回は写真のベイトリール(18バンタムMGLHG右 商品コード03857)を分解していきます。

 

 

 

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