こんにちは Selffishの鈴木です。
今回はメタニウムMGLHG他3台の定期メンテ依頼です。
特に不具合など気になる点はないけど、コンディションを整えて欲しいとのことです。
お預かりした時の状態は、ハンドル回転が非常に軽く、カラカラとした感じの小さなノイズを発していました。
全体的にグリス切れの状態になっているようですので、汚れの除去、防汚処理、グリスアップとフルコースで作業をしていきます。
内部を見ていくと、やはりグリスの量がだいぶ少なくなっており、通常カバー内部に散見されるグリスの跡がほとんど見られません。
この状態になると、油膜が全くなくなるため、しばらくすると錆びが各部に出はじめます。
スプリングやローラークラッチなど金属部分に錆が出はじめると、一気に全体に広がっていきますので、グリス切れは潤滑不足というだけでなく、防錆対策としても起こしてはならない現象です。
グリスの量が少なくなってくると、特にダメージが大きいのは、ドライブギアやピニオンギアの歯の部分で、元々薄っすらとしかグリス塗布できない部分である上に、回転による遠心力でグリスが飛んでしまう個所です。
やはりギアの歯の部分にはほとんどグリスは残っていません。
この状態だと非常に腐食する危険性が高いので、特に汽水域など塩のあるフィールドで使用する場合は、潤滑不足が致命傷になります。
ハンドルを回転した時に何となく乾いた感じがするなと思ったら、グリスアップをしましょう。