シマノ 19アンタレスのボルト脱落

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ19アンタレスのハンドル回転がおかしくなり大きな異音がしたので、すぐに使用を中止したので、チェックと改善をお願いしたいとのご依頼です。

以前に当ブログでこの機種には外れやすい固定ボルトがあるので、早めにチェックしてもらった方が良いですとご紹介していました。発売から一定期間が経過し、ここにきて不具合の事例が増えてきていますので、早めにこの部分だけでもメーカーや専門のショップにチェック依頼をした方が安心です。

今回のお客様もその時のブログをご覧になっていて、「まさにこの現象なので恐らくこれが原因だと思います」とおっしゃっていました。

このケースの場合、ハンドルを回すことで傷がますます大きくなるので、現状確認せずに分解作業に入ります。

内部を確認してみると、やはり例の固定ボルトが脱落してドライブギア付近に引っ掛かっていました。

このネジがどこに落ち着いているかによって、ギアの損傷は全くないケースもあるので、紙一重のところです。

今回のケースは非常に運が悪く、ドライブギアの歯の中央くらいに接触する位置にありました。

異音がしてすぐに使用をやめるというご英断で、最悪の位置にもかかわらず、傷は薄っすらとついている程度でした。拡大してようやくわかる程度の傷ですが、それでも組み上げてハンドルを回転すると、ジリジリと小さな振動を感じます。

元々が全くノイズのない完成されたリールなので、わずかなノイズもわかってしまうところが悲しいです。しかし、グリス調整でかなりシルキーに近い状態まで持っていけるので、今回はグリスケアまでにして、ギア交換はシーズンオフにというご指示でしたので、その形で作業を進めました。

このボルトについては、クラッチのプレートが当たる振動で外れやすくなっているようで、強いねじ止め剤で簡単には緩まないようにケアします。

この機種については、OHのたびに必ず点検・処置する項目にしていますので、心配な方はOHでチェックしてみてください。

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