こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、シマノ オシアコンクエストなどのベイトリールのクラッチがどうも微妙に重たい、戻りも何となく変な感じという場合の原因の一つをご紹介します。
これはなかなか気づかないところなので、ご自分で内部を見る機会がある方は、チェックしてみてください。
クラッチの構造は、レバーの上げ下げによってピニオンギアがスライドすることで、ハンドル回転とスプール回転が連結したり、切り離されたりしています。
そのピニオンギアをスライドさせるためのクラッチヨークというパーツがあるのですが、そのヨークが正しい位置をスライドするための2本の柱となるクラッチカム押さえ板というパーツに原因があるケースが見られます。
どのような問題かというと、固定しているボルトの締め方によって変形してしまい、2本の柱が平行でなくなっているというパターンです。
これはよく見ないとなかなか分からないのですが、
この違いわかるでしょうか?左の画像が、柱が変形して、上に行くほど開いています。右の画像は修正後の状態です。クラッチカムに設置している下の部分も変形して少し隙間ができています。
横から見た時も、微妙に歪んで重なりません。右は修正後でまっすぐになっているので、ぴったり重なっています。
これは、このパーツを止めている固定ボルトの締め方が均等でないために起こることが多く、どちらかのボルトを先にきっちり締めるとこのように変形してしまいます。2本のボルトを同じペースで少しずつ交互に締めていかなければなりません。
ここが変形することで、ピニオンギアの位置もわずかにずれ、ドライブギアとピニオンギアの当たり方が変わりますので、思わぬゴリ感が出たりすることもあります。
ご自分で、あるいは知り合いにオーバーホールしてもらう時は写真を撮っておくと、変形具合がわかりますので
安心です。ぜひご参考にしてみてください。