シマノ 10ステラ2500HGSのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ 10ステラ2500HGSのオーバーホールご依頼です。

時折出るノイズが気になるとのことですので、原因となりそうな点を見ながら作業していきます。

まずこの機種はどの番手もギア周りの純正パーツがすでに入手できませんので、ギアの摩耗具合が一番気になるところです。通常だとピニオンギアの歯の部分が若干変色していることが多く、その場合、表面はザラザラしていますが、このリールはギア周りの状態が非常に良好で、ピニオンギアもドライブギアもツヤツヤ、ツルツルです。

 

本体内部のグリスは比較的きれいで揮発もしていませんので、ギアがこの状態を維持できていたのだと思います。

 

本体の外側については、かなり乾いた状態になっていて、動作中にパーツがノイズを発する可能性があります。

特にローラークラッチ部は、元々グリスや粘度の高いオイルの塗布は禁止なので、経年により揮発しているケースが多いです。

ベールの動作に必要な内ゲリレバーやスプリングもグリス切れになるとカタカタと音を出し始めます。

 

最後にフリクションリングの状態ですが、こちらは何回かオートリターンを繰り返してみると、少し浮き上がり、ローターと接触しやすいことがありますので、念のため新しいものを装着してみると、わずかですが伸びて緩くなっていました。このフリクションリングも底面がグリスアップされている箇所ですが、乾いていました。

気になるノイズの原因としてはこのあたりが可能性として考えられますので、きっちりケアしますが、使ってみてまだ改善されていないようなら、違う可能性も考えてみないといけません。全パーツチェックの中で、違和感のあるパーツは入念に確認しますので、ほとんどの不具合は改善されます。

動きのある機械は、何といっても潤滑が命なので、オイル切れ、グリス切れを起こさないように気をつけておくことが大切なポイントです。

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