シマノ08ステラSWと13ステラSWの比較

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ 08ステラSW18000HGと13ステラSW14000XGの2台をオーバーホール依頼いただきましたので、内部の状態を比較することができました。もちろん、使用年数が違いますので、そのあたりは加味して見ていきたいと思います

まず心臓部であるギアについては、両機とも超々ジュラルミンの冷間鍛造+特殊加工という強度重視のものですが、13ステラSWの方が肉厚になり、38%パワーアップしています。

 

ちなみに、08ステラSWの頃はマスターギアという名称でしたが、13ステラSWではドライブギアに名称が変更されています。

 

 

ベールアームについても、08ステラSWのステンレス製一体成型から、チタン製に進化しており、軽く・強く・腐食しない素材になっています。

分解してみてわかる違いは、各部にシーリングがこれでもかというくらい施されており、一滴の海水の浸入も許さないというコピーも納得の塩への防御策を講じています。

内部に水分が浸入しないということは、グリスもいい具合に保持されますので、より長期間十分な潤滑が約束されます。

内部のグリスの状態がこの通り。左が08ステラSW、右が13ステラSWのものです。

 

ウォームシャフト周りはこんな感じ。

 

摺動部周りもこのように違いが見られます。

 

同じ18000番で比較すると、08ステラSWが825g、13ステラSWが875gと、50g増加していますが、その分すべてにおいてパワーアップしている感じです。

相手が相手だけに、最も重要なポイントが強さであり、それを損なわないような工夫が徹底的に施されているといった方向で進化を続けています。

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