こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、シマノ オシアコンクエストLTD300HGのオーバーホールです。
2019年に登場したフォールレバー付きのオシアコンクエストLTD。フォール機能を追加し、より攻撃的なジギングを展開できるリミテッドバージョンです。精悍なダークブルーカラーで一味違うビジュアルのリールに仕上がっており、大人のアングラーに人気の機種です。
ご依頼はこれまでに何度もリピートいただいているお客様からで、今回はクラッチの動作不良とのことでした。
クラッチレバーの動作不良のほか、ハンドル回転時にだいぶジャラジャラとノイズがして、これはかなり気になるだろうという状態です。
全パーツを分解しながら見ていきます。
クラッチレバーの動作不良は、やはりピニオンギアの錆び・固着によるものでしたが、無理に動かさなかったようなので破損はなく、錆びの除去と防錆処理で改善できます。
ギア軸部分やハンドルノブ内など、この機種で錆の出やすい部分のベアリングはほぼ回転不良になっていましたので、新しいベアリングと交換します。
レベルワインド部のウォームシャフト周りも潤滑不足になり、錆びが出ていました。ベアリングは交換になります。
ボディ内部や本体カバー内側は錆びはまだ出ておらず、ぎりぎりセーフという状態ですので、汚れの除去と防錆処理をしておきます。
元々強靭なボディのリールなので、ベアリングなど駆動部分を整備すれば、すぐに新品時のようなノイズのない快適な使い心地が蘇ります。定期的に整備をしてあげれば、何十年も使えるクオリティの高いリールですので、大切にしてあげてください。