ABU アンバサダーSX7700CLの組み直し

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、ABUアンバサダーSX7700CLの組み直し整備のご依頼です。セルフメンテナンスを試みましたが、バネが飛び出し正しい取付方が分からなくなったため、オーバーホール依頼となりました。

この機種は、クラッチレバーとカムの連結の仕方が通常のアンバサダーシリーズとは違うため、一般的なアンバサダーに慣れている方はちょっとびっくりするかもしれません。本体カバーを開けた瞬間にバネが外れることもありますので、元々の位置が分からなくなってしまうことがあります。

早速内部を見ていくと、新品時からの古いグリスと、そのあと追加で塗布したと思われるグリスが2種類ありました。どのグリスも劣化して水あめのようになっていますので、きれいに除去して、新しいグリスを塗布していきます。

 

セットプレート上は、元からのグリスが硬化して貼りついています。カムの動きがかなり重たくなっているので、クラッチの動作も緩慢な状態になっていました

レベルワインド部、ウォームシャフト・コグホイール周りもだいぶ汚れていますので、汚れたグリスを除去・清掃

してから、きれいなグリスを塗布していきます。傷や歯の変形はなく良好な状態でした。

 

ギア周りにも古いグリスが残っており、だいぶ重たい巻き心地になっていましたので、グリスの塗り替えでコンディションを整えます。

 

飛び出したカム部のスプリングをセットし直して、本体カバーを取り付けていけば正常な状態に戻ります。

ハンドルにわずかな変形がみられましたので、整形してフラットな状態に戻しておきます。

このリールもあまり見かけなくなってきましたので、そろそろパーツ取り用の予備リールを手に入れておくと安心です。プラスチックパーツが割れてしまうとそこでおしまいになるので、予備パーツさえあれば、まだまだ長く使える名機です。大切にしてあげましょう。

 

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