シマノ 14ステラC2500HGSのギアノイズ改善

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ14ステラC2500HGSのオーバーホール依頼です。

「ハンドル回転時のノイズの解消と、純正パーツ供給終了が近いと聞いたので今のうちに」とのご要望です。

このリールは、2014年に満を持して新発売となった究極の巻き心地を備えたニューモデルです。スピニングリールで初となるマイクロモジュールギアの搭載により、10ステラをはるかにしのぐギアノイズの少なさを実現しました。細かい歯を密に噛み合わせることで、滑らかさと感度を飛躍的に向上させています。

さらに基本構造であるウォームシャフトの位置を大幅に変更し、重心を手元に近づけることを可能にしたGフリーボディの採用、水分の浸入をシャットアウトするコアプロテクトなど数多くの新技術を注ぎ込んだ新しい最高峰リールです。

今回もハンドル回転時のノイズの原因に対処し、改善できればと思います。

各パーツの状態は非常にきれいで汚れもほとんどない状態です。

ボディ内部の状態も良好で汚れ、錆び、腐食はなしです。

ウォームシャフト、摺動部も適度な潤滑が維持されており問題ありません。

 

ギア周りも良好な状態ですが、念のためマイクロモジュールギアの歯を拡大鏡で確認していきます。

 

ドライブギアの歯に何となく違和感を感じ、20倍まで拡大してみると、

「あれっ、歯が変形してる」

これがノイズの原因となっていました。今回はベアリングがほぼ良好だったので、ギアに気がつきましたが、もし回転不良のベアリングがあったら、ギアの変形に気づくのには時間がかかったと思います。

新しいドライブギア、ピニオンギアを手配し、交換することでシルキーな本来のステラに戻りました。

もう1か所この機種のハンドル回転違和感の原因となるのは、コアプロテクトのローラークラッチカバー部分で、こちらは固定ボルトの取り付け方やローターナットの取り付け方でかなり巻き感が変わってきますので要注意です。センターと水平を確認しながら、最適の位置に取り付けしていきます。

先日違うお客様の14ステラ4000で、ピニオンギアがすでにメーカー在庫なしの状態でしたので、パーツ供給の終了が近づいていると思います。メーカー在庫のあるうちにギア交換をしておくと安心です。

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