シマノ19ヴァンキッシュC2000SHGのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ19ヴァンキッシュC2000SHGのオーバーホールです。新品未使用という中古を購入したため、内部のチェックとグリスの塗替えをしてほしいとのご依頼です。当機種については、同様のご依頼が多いのでお聞きしてみると、19ヴァンキッシュ未使用品・極上品の人気が高く、なかなか入手できないので、状態の良さそうなものは迷わず購入してOHという流れで、新品状態に近いものにするとのことです。23ヴァンキッシュが購入できる金額では?と思ったら、23より19が良いというヴァンキッシュファンが多く、現行はいつでも新品が買えるからということらしいです。

確かに19ヴァンキッシュは、メーカー曰く、ヴァンキッシュ史上もっとも進化を遂げたモデルなので、極めて完成度が高く、人気が出るのは納得です。中古で入手して、OH(ギア交換など)で新品にという流れは、ギアが入手できる今のところ、有効な選択肢かもしれませんね。

早速内部を見てみると、ボディ内部は未使用品らしく、使用感は全くありません。工場出荷時のものと変わりないように見えます。

 

ギア周りもきれいな状態で回転した感じすらありません。新品状態に近いため、状態保存用に若干多めのグリス塗布になっていますので、こちらは使いやすい状態にするため、新しい上質なグリスに塗り替えていきます。

 

ウォームシャフト周りも、若干多めのグリスを落とし、新しいグリスをうす塗していきます。

 

ローター、アームカム周りもグリスが多めの塗布になっていますので、新しいものを均等にうす塗して軽快な動きになるよう仕上げていきます。

 

ドラグまわりは直近使用後の水分が少し残っていますので、除去し、ドラグ専用のグリスに塗り替えていきます。

ベアリングをチェックするとノイズの出ているものが3個ありました。未使用の状態でもわずかなノイズが出てしまうのは仕方のないことなので、こちらは新しいものに交換してノイズを消し去っておきます。小型のスピニング、特に管釣り用の場合は、非常にデリケートな釣りで、わずかなノイズで集中力が切れてしまうことがあるため、細心の注意が必要になります。

これで19ヴァンキッシュの新品仕上げ完了です。

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