シマノ10ステラC2000HGSのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ10ステラC2000HGSのオーバーホールです。ハンドル回転が重くなり、最終的には動作できない状態になったためオーバーホールで正常な状態に戻して欲しいとのことです。

このリールは、2010年に新登場となったモデルで、ハンドル回転性能の飛躍的な向上が最も大きな特徴です。ハンドルの回転を軽く、滑らかに、かつ力強く進化させることに成功しています。世界最高峰の技術でスーパーMgのメタルハウジングの製造し、1000分の1㎜精度を実現しました。寸分の狂いもない強靭なハウジングがすべての動作をスムーズにしています。またX-SHIPギアシステムの搭載、大口径ドライブギア、最適ギア配置、ピニオンギア2点ベアリング支持など回転性能のアップにすべての技術を注ぎ、回転抵抗を60%削減することに成功した画期的なリールとなりました。

ハンドル回転不良については、このモデルの小さな番手にはよくある現象で、大抵の場合、フリクションリングというゴムのパーツが劣化し、動作の障害になってしまいます。除去して新しいものに取り換えれば良いのですが、すでにメーカー在庫が少なく、入手できなくなる日は近いと思いますので、早めに交換しておくと良いです。

折角分解するので、すべてのパーツをチェックしつつ、清掃グリスアップによりコンディションを整えたいと思います。

摩耗によりノイズが出ていると、もう交換ができないギア周りから見てみると、ドライブギア、ピニオンギアともに経過年数を考えれば極めて状態は良く、摩耗はほとんどありません。まだまだシルキーな巻き心地を楽しむことができそうです。

 

ウォームシャフト、摺動部もグリス切れにはなっていますが、パーツの状態は非常に良いので、きっちりケアしてあげれば新品に近い状態になります。

ドラグワッシャーもあえてフエルト製の一枚設計としており、滑らかなドラグの滑り出しを確保、極細ラインでも大物と戦える仕様になっています。こちらもワッシャーの状態は良く、ドラグ用グリスで十分に潤滑してあげれば、最高のパフォーマンスを発揮してくれます。

お洒落な花梨に換装してあるハンドルノブは、カタツキが大きいので、ガタが無いように調整して、余計なノイズを消し去ります。

フリクションリングとノイズの出ているベアリングを交換して、本来の軽く・滑らかなハンドル回転が復活しました。

 

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