ダイワ スパルタンIC150Hのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、ダイワ スパルタンIC150Hのオーバーホールです。みっちり使い込んだので、リフレッシュできればとのご要望です。

このリールは、2018年に登場したカウンター付き船用小型リールで、あらゆるライトゲームに対応できるハイパフォーマンスモデルです。PE2号200mのラインキャパとATDドラグの搭載により幅広い魚種に対応可能なスペックです。スーパーメタルフレームの採用で剛性も向上し、105㎜ロングパワーハンドルでもびくともしない強靭なリールに仕上がっています。

今回は同じリールを3機同時にご依頼で、どれもきっちり使われていますので、ハンドル回転時のノイズもかなり出ている状態です。内部を見ていくと、塩と汚れで潤滑はほとんどない状態になっていました。

 

この状態になると、ベアリングはほとんど錆びて回転不良になっているため交換になります。その際、ベアリングが収まるハウジング部分に少しでも錆びが残っていると、すぐにまた広がってしまうため、残さずに除去していきます。

レベルワインド部も汚れと塩により、グリスはほぼ機能していません。こちらもきちんと洗浄し、新しいグリスを塗布していきます。

 

ギア軸周りのプラスチックギアは、破損などありませんでしたので、洗浄・グリスアップで本来の状態に戻します。

ドライブギア・ピニオンギア周りはグリスが緑色になっており、緑青を含んでいることが分かります。この状態になると、あとは腐食するだけなので、きれいに除去して防錆処理のうえグリスアップします。

 

ピニオンギアの内部に差し込まれるスプールシャフトも泥のような状態になっており、本来の回転性能の半分も出ていないと思われます。こちらはオイル洗浄により錆びと汚れを落としていきます。

本体カバーのワンウェイクラッチは錆びが出ているため、オイル洗浄して状態をチェックしますが、動作が不十分な場合は交換になります。まあまあ高額なパーツなので、錆びが出ないように日頃のケアをしておくと長く使用できます。

この状態になると交換パーツも多くなり、錆びや緑青の除去にも特殊作業が必要になる上に、かなりスペックの低い釣れないリールのまま使用することになるので、もう少し早いタイミングでOHしてあげると良いと思います。

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