本日の記録はオシアコンクエスト301HGのギヤ軸部ベアリング破損です。
これまでに幾度となく同じ状況に遭遇していますので、この機種によくある不具合です。
構造上もレベルワインド部から浸入した海水が、最初に当たるのがこの部分ですので、塩による錆びおよび破損が起こりやすいと言えます。
特にパワーハンドルや大きめのハンドルノブを装着している場合に、より大きな力がかかるため破損している場合が多いです。
この部分が破損すると、軸がぶれるようになるため連鎖してギヤやローラークラッチがやられてしまいます。
ギヤ軸というパーツは真っ直ぐに固定されていないといけない部分で、これがしっかりとしていないとあらゆるパーツががたがたになってしまいます。
リールの主要部分であるギヤ周りやローラークラッチなどが破損すると修理も大掛かりになってきます。
さらにベアリングが破損して、ボールやリムの破片がリール内に拡散すると、事態は深刻になります。
ミニチュアとはいえ、ベアリングのボールやリムといった部分は、非常に硬い金属でできており、リールのフレームやギヤなどよりはるかに硬く、至る所を傷つけてしまいます。
リール本体、フレームの破損まで行くと元通りに直すことが困難になります。
このような状態になる前に、何度か気づくチャンスがありますので、そのサインを見逃さずにベアリング交換をしましょう。
まずハンドルを回転したときに、わずかな微振動が手に伝わるようになります。
同時に小さな音ですが、ジャラジャラと聞こえるようになります。
そのまま使っていると、ハンドル軸が若干前後に動く感じが出てきます。
この時点でベアリングは破損していますが、まだ破片は飛び散っていないのでここでベアリング交換をすればOKです。
この後ベアリングのシールドが外れ、ボールが飛び出してきます。こうなるとボールは自由にリール内を動き回るので、ギヤに挟まれたりします。
そのたびにハンドルが回転しなくなりますが、力づくで回すしかなくなりますので、こうなるとギヤ交換確定です。
さらに放置すると修理するより新しいリールを購入する方が現実的になってきます。
大切なリールがこのようなことにならないよう、海水で使うリールは水洗い、注油を怠らないようにしましょう。