こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、シマノの新鋭機23コンクエストBFSXGのOH依頼です。
渓流ベイトで活躍中の当機ですが、今シーズンは出番が終了し、定期メンテナンスとしてご依頼いただきました。
五十鈴工業のBCシリーズも愛用されているお客様で、渓流ベイトの沼に首まで浸かっている感じのアングラーです。
使用に支障を感じるレベルではないものの、キャスト時に引っ掛かりのような違和感を感じることがあるとのことで、そのあたりもチェックしてほしいとのご依頼でした。
キャスト時の軽い引っ掛かり感の原因となりそうなレベルワインド周りのパーツの小傷などをチェックしながら分解清掃を進めていきます。
レベルワインダーのゴールドサーメットリングの傷や汚れの付着などをチェックしましたが、きれいな状態で特に引っ掛かりにつながりそうな部分はありません。
少し前の機種にはよくあったケースですが、レベルワインド受けというキャップのようなパーツにラインが引っ掛かるということもこの機種にはありません。
スプールの回転に影響がある部分も確認しながら、全パーツをチェックしていきます。
キャスト時の引っ掛かり現象には関係なさそうですが、レベルワインド部のウォームシャフトベアリングにわずかな錆びが見つかりました。錆びと一緒に枯れ葉の付着があり、これが錆びの原因のようでした。
この機種はレベルワインド連動型のリールではありませんので、レベルワインダーの動きがキャスト時のライン放出に直接影響しませんが、リーリング時の違和感の原因にはなりますので、きちんとケアが必要です。特に解禁までの半年は出番がありませんので、錆びは絶対に放っておけません。
ベアリングを交換し、防錆防汚剤で表面処理、グリスアップでコンディションを整えます。
結局気になった部分はそこだけで、あとは極めて良好な状態でした。
あとは原因として考えられるのは、レベルワインド非連動のリールでは、ときどきスプールに巻かれているラインの位置と、静止したレベルワインダーの位置の関係でライン放出に違和感が出ることがあります。特にPEライン使用時には顕著になりますので、原因はそれではないかと考えられます。
ラインの種類をナイロンなどに変えてみると、あまり気にならなくなることがありますので試してみると良いです。