ダイワ ミリオネアICV100Rのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、2007年に誕生したミリオネアICV100Rというカウンター付きの船専用ベイトリールのOH依頼です。

このリールは、オールマシンカットボディという歪み・たわみを極限まで抑えられるフレームを採用し、ハンドル回転のパワフルさと滑らかさを実現したモデルのカウンター付きという釣り人が求めていたリールになりました。

カウンターユニット部分までオールマシンカット(削り出し)というこだわりようで、多くの釣人を興奮させた名機です。

15年経過した現在も、第一線で活躍するハイスペック、ハイクオリティリールで、今でも数多くのOH依頼があります。

内部を見ていくと、この機種のよくある症状である、ギア軸部ベアリングの錆び・固着、レベルワインダーの錆び・腐食、スプールベアリングの回転不良がほとんどなく、良好な状態でした。

 

ドラグ部は若干乾き気味ではありますが、塩ガミもなく憂慮するほどの点はありません。元々ドライでも使用可能なワッシャーですので、乾いた状態でも性能的には低下することはありませんが、よりスムーズなドラグ動作と熱を抑えるよう専用のグリスを薄く塗布して仕上げます。

使い込まれているリールの場合、ピニオンギアの溝がかなり変形していたり、摩耗していたりしますが、このリールに関しては、きれいなエッジが見える良い状態です。

 

全体的に薄く見える塩の跡をきれいに除去し、防錆・防汚剤の「魔法のヴェール」を塗布しておけば安心です。

この機種は電池交換が簡単にできませんので、OH時に交換しておいた方が良く、お客様もよくご存じで、電池交換をはじめから依頼されていました。カウンターユニットの電池交換はOリングの交換も行い、配線を切らないよう慎重に行う必要がありますので、サービス対応期間中はメーカーの作業になります。

ギア周りのグリスアップもばっちり済ませ、万全の状態で次の釣行に挑んでいただけると思います。

 

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