こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、ダイワ スティーズA TW8.1の水没対応についてです。
自然が相手の釣りにおいて、予期せぬトラブルはよく起こるものです。そのトラブルのうちの一つが、リールの水没です。突然魚が食ったときや、ボイル発生時など、テンションが一気に上がるときには、冷静な時には起こらないことがよく起こります。うっかりロッドごと水中へとか、転んでタックルが水に浸かるなどリールにとっての一大事が頻繁に起こります。
一言に水没と言っても、リールにとってダメージが大きい水没と、それほどでもない水没があります。
キーワードは水深と時間です。
水面近くで、バシャバシャと水に浸かるのと、深いところまで沈んでしまうのではリール内部への水の入り方が全く異なります。プールで水面付近を泳いでいるのと底の方を潜水するのでは、体にかかる圧力が全く違うのと同じで、1~2m沈むだけで水分の浸入の仕方はかなり違います。まして、沖釣りなどで100m以上沈んでから運よく回収できた場合などは、すべての隙間に水分が入っている感じです。
時間的には、数十秒で回収できればそれほど心配はありませんが、5分以上水に沈んでいた場合は、ベアリング内にも水が浸入している可能性が高くなります。
Selffishでは、水没したと聞いた場合は、まず順番待ちは関係なく到着次第、分解・清掃まで行ないます。
エアー洗浄、防錆処理を早いタイミングで行います。
隅々までエアーが届くよう、通常は分解しない部分まで分解して水分が残らないようにします。
今回のリールは、軽い水没で内部への水の浸入はわずかでしたが、ベイトフィネス専用にカスタムされたハイスペックなものでしたので、大事をとって水没対応のOHをさせていただきました。
グリスできちんとガードされているので、多少の水分には負けませんが、水にさらされたグリスは新しくしておいた方が良いので、OHしておいて正解だと思います。
ウォームシャフト周りには汚れもありましたので、リフレッシュできてちょうど良かったです。
ギア周りも、きれいにしてグリスアップし直しますので、良好な状態に戻ります。
マグシールドベアリングやワンウェイクラッチ部はあまり強くエアーをかけてはいけませんので注意が必要です。
水没対応には通常にはない作業プロセスや時間の優先がありますので、加算料金がかかりますが、その分安心していただけるよう対応いたしますのでいつでもお申しつけください。