こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、シマノ18オシアコンクエストCT201HGのオーバーホールです。前回、2年ほど前に、パワーギアへのギア比変更+OHをさせていただいたリールで、約2シーズン使用してのオーバーホールになります。夢屋のカスタムハンドルを装備したかなり完成度の高い仕様になっています。
このリールは、2018年のモデルで、オシアコンクエストのすべての基本性能を継承しつつ、フォールレバーとデジタルカウンターを搭載したリールです。巻きの釣りだけでなく、フォールも自在にコントロールできるよう工夫され、かつ感覚を確信へと変えるデジタルカウンターを装備。オシアコンクエストからさらに異次元の世界へと進化させた戦略的モデルです。
現状確認では、クラッチが動作不良を起こしている状態で、塩ガミ・錆び・固着が予想されます。
ボディ内部は予想してたほど塩ガミはありませんが、グリス切れの状態なので、所々に錆びが出始めています。
レベルワインド周りは、やはりベアリングに錆びが出ていて回転がギクシャクしています。ベアリング交換と錆びの除去、グリスアップで良好な状態に戻します。
ピニオンギアとベアリングが固着しており、動作不良の原因となっていました。こちらは錆びの除去と研磨を行ないスムーズな動作を維持できるよう調整しておきます。
ドライブギア、ピニオンギアともに歯に緑青が出ているため、除去と防錆処理のうえグリスアップしていきます。
ギア軸周りも若干錆が出ており、ベアリングは回転不良になっていました。こちらも同様の処置をします。
グリス切れの状態になると、みるみるうちに錆が発生し始め、各部に広がっていきますので、タイミングよくオーバーホールしてグリス切れを防がないと、各部の回転が悪くなり、動作が重たくなります。結果的にギアにも余計な負担がかかり、寿命が短くなりますので、少し錆びが出始めるころにはグリス再塗布をしておきたいところです。
コンクエストシリーズは、どのモデルも堅牢な素材と構造なので、簡単に壊れたりせず安心ですが、錆びや固着によるハンドルの重さ、ノイズは不快なだけでなく、釣れないリールへと一直線に進みますのでもったいないなと思います。リールのコンディションを常に整えておけば、もっと釣れるはずなので、これでしばらくは羨望のまなざしをたくさんいただけると思います。