C421ペスカトーレのオーバーホール

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今回は五十鈴工業のBC421ペスカトーレのOH依頼です。
大物外道とファイト後からスプールの回転が悪くなり、使用が難しい状態になったとのことです。
スプール軸の歪みやフレームの歪みは修正が難しく、目で見て確認できることはほぼありません。
この場合はメーカーへの修理依頼をするしかありませんが、余程の力がかからない限り滅多に起こることではありません。
今回はご依頼内容である全パーツのチェックとバランスの良い組み上げをして回復を試みます。
当機種の場合、キャスト時にレベルワインドが連動しているため、そこに異物、汚れがあるとスプールの回転に影響します。
まずはレベルワインド部の各パーツをチェック、清掃、グリスアップして正常な動きを確保します。
次にスプールの回転が悪くなる原因は、ブレーキシステムの不具合です。遠心ブレーキブロックの変形などは、回転不良やノイズの原因になります。
そして3つ目がスプール軸、ピニオンギヤの汚れ、潤滑不足による回転抵抗の増大です。特に砂利などが混入している場合、症状は顕著です。
このあたりに注意しながら、各パーツをバランスよく組み上げていきます。
フレームに歪みがなければこれで正常な状態に戻っていると思います。
指でスプールを弾いて回転を見る限り、作業前よりかなり良い回転になっています。
実際にキャストしたときの超高速回転でどうなっているかによってはフレームの交換など必要になります。

2019年10月26日 09:17

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