今回は04ステラ2000Sのオーバーホール依頼です。
ほどんど使用されていなかったようで、極上の美品です。
久々に使おうとメーカー純正の専用オイルでメンテナンスしたところ、違和感が出てしまったとのことでした。
ボディについている注油口からのオイル塗布。
もちろん正しい方法で、何もしないよりはるかに良いのですが、注意点はたくさん噴射しすぎないことです。
スプレー式のオイルはどうしても微調整が効かず、0か100かのような噴射の仕方なので難しいです。
また注油口の近くには各ギヤの歯が集まっており、勢いよく噴射したオイルにより、ギヤの歯についていたグリスが吹っ飛びます。
写真のような状態になりますので、コロコロとしたギヤノイズが発生します。
さらに長く噴射するとドライブギヤやピニオンギヤを支えるベアリング内にも入り込み、ベアリング内のグリスも流してしまいます。
当時のベアリングはシールドのないタイプでしたので、余計に入り込みやすい状態でした。
年数の経過したベアリングにオイルを注油するとたちまちゴロゴロになります。
ベアリングメーカーさんに聞いたところ、ノイズの原因は異物の混入とのことでした。
経年劣化したグリスの塊などが異物と化してノイズの原因となっているようです。
リール内部へのオイルの注入は錆が出ない程度の量で充分です。
10秒チャージとかなしです。