ベアリングのサイズを測定する(STEP1)2+

前回までは、ABUのAMB2500Cの場合をご紹介しましたが、今回は少し構造の違うダイワ・シマノ製などの場合です。
AMB2500Cのような構造とは異なり、スプール自体にベアリングが装着してあるものがダイワ・シマノ製には多いです。
スプール軸に接しているベアリングを探すと、1個はサイドカバーに、もう1個はスプール内に装着されています。
サイドカバーにあるベアリングは、AMB2500Cの時と同様、ベアリング抜け止め(五角形の針金みたいなパーツ)で止まっており、ピンセットなどで抜け止めを外せばベアリングは簡単に出てきます。
しかし、スプールに装着してあるベアリングは、スプールピンという横棒があるため、これがあると取り外すことができません。
そこで必要になるのがスプールベアリングリムーバーという工具です。
これはメーカーさんやカスタムパーツメーカーさんから優れたものが販売されているのでそちらを見てください。
ピンを押せば外れるのですが、ペンチなどで無理やりやると傷ついたり、曲がったりしますので、傷つけずに垂直に押せる方法で取り外します。
※スプールピンが左右で太さの違うものや、片側だけしか出ていないものなどもありますので、よく観察して取り外す前に写真を撮っておくと良いです。
また、ジギング用リールや石鯛用リールなどこの器具では太刀打ちできないものもありますので不安な時はお気軽にSelffishにお尋ねください。
最近のベイトフィネス専用機によくあるのが、マイクロベアリングシステムで、小さなベアリングに金属のカラーを付けてありますので、ベアリングサイズを間違えないよう気を付けてください。
この構造の場合、2個のベアリングサイズが異なることが多いので、1個ずつベアリングサイズを特定してください。

{ちょこっとアドバイス}
ベアリングリムーバーですが、私は昔からヘッジホッグスタジオさんのものを使っています。
ただし、電動リールなど数多くのリールに使えるよう少し加工しています。
毎日使いますし、曲がったピンの取外しなどもあるため、1年くらいでネジ山が摩耗して使えなくなりますが、一般のユーザーさんなら何年も使えます。
あくまでもバス用ベイトキャスティングリールを前提に作られているので、電動リールなど対象外のリールに使用すると、ピンは抜けず、工具は外れずみたいな最悪の状態になることがありますのでご注意ください。

2020年09月02日 10:19

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