今回はシマノカルカッタコンクエスト300Fのオーバーホール依頼です。
ドラグが弱くなり、目一杯締めてもズルズル出てしまう状態で、メーカーに修理依頼したところ、古くて対応不可とのことでした。
内部を見てみると、汚れて劣化したグリスが全体に飛び散り、ドラグだけでなく各部に動作不良を起こしていました。
クラッチの動作、ハンドルの回転にも影響が出ていました。
汚れたグリスや腐食をすべて除去し、きれいなグリスを塗布し直します。
気になるドラグは座金の清掃とグリスアップ、スプリングワッシャ―の調整を加え、適正な数値が出るよう改善を図ります。
ベアリングも大半が回転不良になっており、スムーズな動きを阻害していましたので、新しいものと交換します。
ギヤ周りのグリスアップをして、コンディションを整えます。
スムーズな巻き心地と適正なドラグ力を取り戻しました。
2020年10月02日 00:13