こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、シマノ23コンクエストBFSのライン巻き込みによる動作不良の修理依頼です。
何かの拍子にラインがレベルワインダーに巻き込まれるというアクシデントは、ベイトリールを使う方なら一度くらい経験があるのではないでしょうか。
ベイトリールの場合、ダイレクト系のもの以外はハンドルが逆転できないため、ラインの巻き込みは時間とともに状況が悪化していきます。巻き込んですぐに気づけばラインをカットしながら丁寧に取り除いていけばセーフということもあります。しかしたいていの場合は、巻き込んだ直後には気づかず、ハンドルが回転しなくなったときにはじめてアレッ?という感じになります。しばらくは何が起こったのか分からず、力でハンドルを巻いてしまうため、ますます状況を悪化させてしまいます。
今回のケースもPEラインを巻き込んでレベルワインダーが端で動かなくなったときに気づいたようです。
ただ、このお客様はかなりの手練れで、無理にハンドルを回すことなく、その場で使用をやめたため、ウォームシャフトというギアには全く傷をつけない状態でご依頼いただけました。到着したリールを分解してみて、「この方はやるなぁ」と驚きました。
まだそれほど使用していない機種で、内部のグリスの状態も良好な状態でしたので、ラインの除去とギア周りのグリスアップだけを行う簡易作業で対応させていただくことをご提案しました。この方法だと時間も短く、料金もリーズナブルにできます。
リールのハンドルが突然重くなった場合、決して無理に回すことはせず、その場で使用を中止する決断力がリールへのダメージを最小限に抑えるポイントになります。
口で言うのは簡単ですが、実際にそういう場面に遭遇すると、あれっ?アレッ?なに?なに?で思わずグリッとハンドルを回してしまうものです。これも経験値がものをいうところで、上級者はさっさと手でラインを回収し、別のタックルに交換しますので「さすが!」と感心します。