ダイワ 20アドミラA100XHの整備

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、ダイワ 20アドミラA100XHの整備依頼です。予備用のリールで、ほとんど出番がないリールとのことで、なかなか異変に気がつきにくい状況だったようです。

このリールは、2021年に登場したアルミによるハウジング武装により、超軽量かつパワフルを特長とする海用小型ベイトリールです。最近頻繁にOH依頼がある機種で、人気の高いリールです。ATD、TWS、パワーハンドルなど、海釣りに必要十分な性能を備えており、多彩な魚種を狙えるリールです。自重160g、ハンドル1回転76㎝、ドラグ力4.5㎏も上位機種に負けない十分なスペックで、ハイパフォーマンスリールと言えます。

今回のリールは、ハンドル回転がギクシャクしており、各部に塩ガミの影響がありそうな状態ですので、現状確認はそこそこにして、全パーツを見ていきたいと思います。

まず、本体カバーを開けると、内部は塩ガミが多くワンウェイクラッチの動作はスムーズではありません。

またベアリングも回転していない状態ですので、清掃・防錆処理のうえ新しいものと交換します。

次に、ボディ部分にも塩が所々に付着しており、錆び・腐食が出始めています。こちらも除去し、腐食部分はそれ以上進まないように処置します。

ドライブギア、ピニオンギアは破損はありませんが、塩がグリスを無効にしている状態で、このまま使用すると危ない状態です。こちらも塩の除去をしっかりと行なってから、グリスアップし直します。

 

ギア軸周り、クラッチカム関連パーツもきれいにして組み直していきます。

 

レベルワインド部は、ウオームシャフトに汚れとグリスの硬化が起こっていますので、元々のきれいなアルミ色になるよう清掃グリスアップします。

サイドプレートの開閉も硬くなっているのでケアしておきます。

年に数回しか使用しないリールは、塩をため込んだまま保管されていることが多いので、頻繁に使うリールよりかえってコンディションが悪くなっていることが多いです。

オーバーホールしてからそれほどの回数使用していないのにという声を耳にすることがありますが、動かさないで保管しておくと状態の悪化が進むので注意が必要です。

やはり機械なので動かしてあげないと正常な動作ができなくなります。釣りに行かないリールたちもたまにハンドルを回してあげれば、ご機嫌な状態が維持できますので是非可愛がってあげてください。

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