シマノ 07アンタレスDC7-LVのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ 07アンタレスDC7-LVのオーバーホール依頼です。ハンドル回転時のノイズが大きく、飛距離も落ちているので、本来のスペックを蘇らせて欲しいとのことです。

このリールは、2007年に新発売となったベイトリールの頂点となるモデルで、桁違いの進化を遂げたデジタルコントロールユニットを搭載したリールです。4モード(L,M,A,W)のそれぞれに8段階のダイヤル調整ができる32通りの調整が可能となり、コントロールできる最大許容回転数は10万回転に達し、神の領域とうたうにふさわしいスペックに進化しました。ロープロデザインでありながら、40mm径のメインギアを搭載し、ノーマルの37mmレギュラーハンドルよりパワフルに巻ける42mmハンドルを装着したLV仕様のモデルです。

内部を見ていくと、あまり使用していなかったとはいえ、長期間の保存によりグリスの劣化が全体に見られます。

 

ボディ内部は、汚れたグリスが劣化して少量になっており、潤滑が不十分な状態です。そのため、ベアリングの錆びによる回転不良を引き起こしており、ハンドル回転時のノイズにつながっています。

 

レベルワインド部の各パーツも汚れたグリスに覆われており、きれいな状態にしてあげないと十分な性能を引き出せない状態です。

 

マスターギア、ピニオンギアは歯の部分が全く摩耗しておらず、非常に良い状態です。さすがに使用回数が少ないだけあります。かなり新品に近い状態にできると思います。

ギア軸部のベアリングは錆びて回転不良になっていますので、新しいものに交換し、清掃グリスアップを行ないます。

本体カバー内部も同様の状態ですが、錆びや腐食が全くないので、パーツコンディションとしては極上の部類です。

スプール部のベアリングも、新品と同等の性能である高速回転向けのオイル仕様のものに交換して、本来の飛距離が出るように仕上げます。飛距離の10%増しが、一日投げ続けると数本の釣果アップにつながるので、この効果は馬鹿にできません。

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