シマノ 21オシアジガー2001NRMGのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ21オシアジガー2001NRMGのオーバーホールです。大物とのファイトでかなりリールに負担をかけたとのことで、オーバーホール依頼となりました。昔から何度もご利用いただいているお客様で、どういう釣りをされる方なのか知っていますので、今回もきっちり対処していきたいと思います。

このリールは、2021年に登場した進化型ジギングリールで、従来のオシアジガーにスピードという要素を加えて新たな戦略を立てられるリールになりました。ギア比5.7のMGで、ハンドル1回転107cmの巻取り量、マイクロモジュールギアとインフィニティドライブで滑らか、かつ軽い巻きを実現しています。もちろんSコンパクトのHAGANEボディで強靭さも兼ね備えた仕上がりになっています。

内部を見ていくと、全体の汚れ具合に対して、ドラグ周りの汚れ方が際立っていますので、かなり長時間の大物とのファイトを展開した様子がみてとれます。

ボディ内部のグリスは、液状化してほとんどなくなっています。通常は白いグリスが多めに残っているのですが、カバー側にもほぼグリスがありません。

 

ドライブギア、ピニオンギアは若干焦げたような色になっており、グリスも不足しています。

 

ドラグワッシャーはカーボンクロスなので、損傷はありませんが、黒い液体が付着した状態になっており、高温になったことをあらわしています。

ドライブギアに付いているドラグ音出し用のホルダーが高温に耐えられず溶けて変形していました。こちらはバネと一緒に新しいものと交換になります。

ピニオンギアの両軸を支えるベアリングもゴロゴロの状態になっているため交換となりました。

ギア軸にあるOリングも念のため交換し、元の状態に蘇らせることができました。

ギアノイズが出始めたら、ドライブギアとピニオンギアを交換すると良くなりますが、現状必要なさそうです。

もうしばらく大物とのやりとりを楽しんでいただき、違和感を感じてきたところで交換ればOKです。

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