スティーズ103H最後の工程、サイドカバー部です。
こちらも他のパーツ同様、全体のハブラシ清掃、防錆処理を行います。
次にセンターにあるベアリングにオイルを注します。
やはりほんの少量です。このベアリングはスプール回転に直結するため、
回転不良になっていると飛距離が著しく低下します。
いつも通りキャストしているのに、目標よりだいぶ手前にショートする、
なんていうことを感じたら、これです。
このベアリングは取り外してチェッカーを使って状態を確かめるのが一番ですが、
スプールを本体に装着した完全な状態でスプールを指で弾いて勢いよく回転させ、
耳を近づけてよーく音を聞いてください。
ジャラジャラ、コロコロなど聞こえたら交換です。
このパーツで意外に重要なのが、マグネットブレーキの動作確認です。
この機種あるいはこれ以前の機種も、接着されたマグネットが外れて動いてしまう
ことにより、ブレーキが常にマックス状態でかかるという不具合によく出会います。
チェック方法は、まずブレーキダイヤルをマックスにし、マグネットに印をつけます。
そしてダイヤルをミニマムに回した時に印が動いていれば正常です。
外れていると印が同じ位置から動きませんので直さないといけません。
直し方は接着すればいいのですが、ちょっとデリケートな部分もあるので、
自信のない方はSelffishにお申しつけください。
スティーズはこれで完了です。次回は電動リールのメンテナンスをご紹介します。